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放笑
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ふきだ
ふりがな文庫
“
放笑
(
ふきだ
)” の例文
くるりと向うを向いて怒った風をしたが、肩がぴくりとして、
放笑
(
ふきだ
)
してしまった。それで皆も笑い出した。彼もただにやにや笑っていた。
月かげ
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
生徒らは皆一度に
放笑
(
ふきだ
)
した。ある者はその当て擦りの本体を明らかにしようとして、明らさまなまたひどい註釈をつけ加えた。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
すると世界はパリーとともにばかとなる。それからパリーは目をさまし、目をこすりながら言う、「ほんとに
俺
(
おれ
)
はばかげてる!」そして人類の面前に向かって
放笑
(
ふきだ
)
す。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
この煙草は臭い臭いって大騒ぎなんでしょう。そして私が
放笑
(
ふきだ
)
してしまったものだから、とうとうばれちゃったの。でも平気よ。
変な男
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
も一人の方は——十五歳ばかりの娘で、同じく喪服ずくめであったが——
放笑
(
ふきだ
)
したくてたまらながってるような子供らしい顔付をしていた。
ジャン・クリストフ:04 第二巻 朝
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
シュニルディユーは
放笑
(
ふきだ
)
した。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
私が話をして謝ると、皆で
放笑
(
ふきだ
)
してしまいました。お隣りの御主人も、やはり変な間違いをなすったことがあるんですって。
白日夢
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
クリストフは老人から歌手だと思われたことを考えて、
放笑
(
ふきだ
)
した。百姓はそれにつけ込んで、も一本酒を取り寄せた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
澄子は思わず
放笑
(
ふきだ
)
そうとしたが、喉がぎくりとしてつかえてしまった。それからどうしていいか分らなくなった。
変な男
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
彼女はすべての物を
嘲笑
(
ちょうしょう
)
的なフランス婦人の眼でながめ、そしてその印象を隠そうとしなかった。流行品店や絵葉書店などの前で、彼女はよく
放笑
(
ふきだ
)
した。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼女はどきまぎして、口いっぱいほおばりながら彼をながめた。それから笑い出した。彼も同じく
放笑
(
ふきだ
)
した。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
私は危く
放笑
(
ふきだ
)
そうとした。それをこらえるために、帽子の縁の下に顔を伏せて唇を噛んだ。後から後からと湧いてくる笑いに、頬の筋肉がぴくぴくと震えるのが、変に擽ったいようで仕方なかった。
未来の天才
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
馬車に運ばれながらがっかりして嘆息していた。家に帰っても寝床の中で、眠りながら嘆息していた……。それから突然、おかしな言葉を思い出して
放笑
(
ふきだ
)
した。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
そのために彼はぷっと
放笑
(
ふきだ
)
してしまった。
電車停留場
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
がその夕、彼女はかえって面白がった。彼女は帽子をぬいで生き生きとした顔つきでながめた。クリストフはその音楽と音楽家らとの
滑稽
(
こっけい
)
な荘重さに
放笑
(
ふきだ
)
した。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「では僕が連れて来ましょう。僕の家のすぐ近くのレストーランの女中に、そんなことの好きなのが一人いますから。その代り役者には君がなるんですよ。知った間だと中途で
放笑
(
ふきだ
)
したりなんかすると折角の計画が無駄になりますからね。」
微笑
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
その頬の
笑靨
(
えくぼ
)
は笑っていた。彼女は唇をきっと結んで、
放笑
(
ふきだ
)
すまいと一生懸命に我慢してるらしかった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
馬の耳って実に不思議な奴だ! 右へも左へも四方へ行き、前方へつっ立ち、横へ倒れ、後ろをふり向き、しかも
放笑
(
ふきだ
)
さずにはおれないほどへんてこなふうでするのであった。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
それを聞いて若い令嬢は
放笑
(
ふきだ
)
した。しかしクリストフは、先刻聴衆が笑ったのを恨んだようには、その笑いを恨まなかった。その笑いは快かったから。それに彼女は彼を抱擁してくれた。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼女は
放笑
(
ふきだ
)
して、彼の
頬髯
(
ほおひげ
)
を
頤
(
あご
)
の下で
結
(
ゆわ
)
えながら、その反覆句で答えた。
ジャン・クリストフ:08 第六巻 アントアネット
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼はコレットの素振りを考えて
放笑
(
ふきだ
)
した。そして
機嫌
(
きげん
)
よく床についた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
クリストフは
放笑
(
ふきだ
)
した。ジョルジュも笑った。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
そして初めから
放笑
(
ふきだ
)
した。
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
そして彼女は
放笑
(
ふきだ
)
した。
ジャン・クリストフ:04 第二巻 朝
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
笑
常用漢字
小4
部首:⽵
10画
“放”で始まる語句
放
放蕩
放埒
放擲
放火
放縦
放恣
放逐
放肆
放埓