もど)” の例文
徳冨蘆花とくとみろかが『ほととぎす』に名を成した後の或る時「我は小説家たるを恥とせず」とポーロもどきに宣言したのはやはり文人としての国士的表現であった。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
商人あきゅうどはもとより、親が会社員にしろ、巡査にしろ、田舎の小忰こせがれでないものが、娘をいじめる仔細しさいはない。故あるかな、スパルタもどきの少年等が、武士道に対する義憤なのである。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
親譲りの服だつたら、ロツクフエラアもどきに着られもしようが、親譲りの禿頭だつたらうしたものだらう。今の児玉翰長などは流石に孝行者で、あのとしかづらも着ないでじつ辛抱がまんしてゐる。