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撥返
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はねかえ
ふりがな文庫
“
撥返
(
はねかえ
)” の例文
それ等の軽い物体は、代りばんこに引きつけられたり
撥返
(
はねかえ
)
されたりする。電気はその細長い電気を起してゐる紙から物体へと急速に行つたり来たりするのだ。
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
此処
(
こゝ
)
へ大橋の方から
前橋
(
まえばし
)
の
松屋新兵衞
(
まつやしんべえ
)
が駈付けてまいりましたが、人ごみで少しも歩けませぬ、
突退
(
つきの
)
け
撥返
(
はねかえ
)
し、
或
(
あるい
)
は打たれ或は
敲
(
たゝ
)
かれ、転がるように駈出しましたが
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
がたりと、
門
(
かど
)
の戸をしめた
勢
(
いきおい
)
で、軒に釣った鳥籠をぐゎたり、バタンと
撥返
(
はねかえ
)
した。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
平常は
栓
(
せん
)
がしてありますが、雨が降って来ますと、亜鉛の
漏斗
(
じょうご
)
の大きなのを挿入れます。夕立の激しく降る時にはひどい音がしますし、
霰
(
あられ
)
などは
撥返
(
はねかえ
)
って、見ているのが面白いのでした。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
露地のように細い
路
(
みち
)
が軒下を縦横に通じ、歩く度に、ばたんばたんとドブ板が
撥返
(
はねかえ
)
って、すえたような、一種異様な臭気が、何かしら、胸に沁みいるようにあたりに
罩
(
こも
)
っていたからであった。
腐った蜉蝣
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
撥
漢検1級
部首:⼿
15画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“撥”で始まる語句
撥
撥条
撥音
撥無
撥釣瓶
撥付
撥飛
撥橋
撥退
撥條