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撈
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さぐ
ふりがな文庫
“
撈
(
さぐ
)” の例文
内儀は白糸の懐に出刃を
裹
(
つつ
)
みし片袖を
撈
(
さぐ
)
り
得
(
あ
)
てて、引っ
掴
(
つか
)
みたるまま
遁
(
のが
)
れんとするを、畳み懸けてその
頭
(
かしら
)
に
斫
(
き
)
り着けたり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
而
(
さう
)
して
好
(
い
)
い
加減
(
かげん
)
のところで、
手
(
て
)
を
突込
(
つゝこ
)
んで
撈
(
さぐ
)
つて
見
(
み
)
ると、
確
(
たしか
)
に
手
(
て
)
に
触
(
さは
)
るものがある。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
だが、首にそれをかける前に、それを
撈
(
さぐ
)
らなければならない。漁夫達は船に乗り、そして彼等は、大きな石を結びつけて海の底にまつすぐに垂らした綱を伝つて順々に、海の中へ降りてゆく。
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
真綿は
繭
(
まゆ
)
を
曹達
(
ソーダ
)
でくたくた煮て
緒
(
いとぐち
)
を
撈
(
さぐ
)
り、水に
晒
(
さら
)
して
蛹
(
さなぎ
)
を取り
棄
(
す
)
てたものを、板に
熨
(
の
)
して
拡
(
ひろ
)
げるのだったが、彼女は
唄
(
うた
)
一つ歌わず青春の甘い夢もなく、
脇目
(
わきめ
)
もふらず働いているうちに
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
渠は直ちに
帯佩
(
おびさ
)
げの
蟇口
(
がまぐち
)
を取り出して、中なる銭を
撈
(
さぐ
)
りつつ
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
撈
漢検1級
部首:⼿
15画
“撈”を含む語句
漁撈
手撈
撈海一得
海底撈月