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損
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いた
ふりがな文庫
“
損
(
いた
)” の例文
オリオン号は既に長い前から
損
(
いた
)
んでいた。方々への航海中に、貝殻の厚い層が
喫水部
(
きっすいぶ
)
に付着して、速力の半ばを減じていた。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「お前はその帶を見付けるのだ。
金襴
(
きんらん
)
の立派な帶が、ひどく
損
(
いた
)
んでゐる。兩方の端には穴くらゐあいたかも知れない」
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と千代子と秋子さんは
悉皆
(
すっかり
)
感心してしまった。天下泰平だ。尋常科は半ばお
伽噺
(
とぎばなし
)
の世界に住んでいる。斯う考えると、思い当ることがある。千代子は
日外
(
いつか
)
僕の万年筆を
弄
(
いじ
)
って先端を
損
(
いた
)
めた時
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
またシャツは三つきりなかった、一つは身につけ、一つは戸棚に入れて置き、も一つは洗たく屋にいっていた。
損
(
いた
)
むにつれてまた新しくこしらえた。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「それを今俺も考えているんだ。木戸まで踏石が七つ、よくついた石苔が
損
(
いた
)
んでいるのはどうしたわけだ」
銭形平次捕物控:116 女の足跡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「それを今俺も考へてゐるんだ。木戸まで踏石が七つ、よくついた石苔が
損
(
いた
)
んでゐるのはどうしたわけだ」
銭形平次捕物控:116 女の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこへ激しい彼岸嵐に襲われて、
左舷
(
さげん
)
の
船嘴
(
せんし
)
と一舷窓とがこわれ、
前檣
(
ぜんしょう
)
の索棒が
損
(
いた
)
んだ。そしてそれらの損所のためにまたツーロン港にはいってきたのである。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
フトその扱帶に手を觸れた平次は、この柔かく細く、
性
(
しやう
)
の
損
(
いた
)
んだところもない扱帶で、健康な十八娘を、聲を立てさせずに殺せるものか、それを考へてゐた樣子です。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その艦は、荒れた海のためにひどく
損
(
いた
)
んでいたが、港にはいって来るとすこぶる偉観であった。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「いえ、彈みでございます、長い間使つた麻繩で、
損
(
いた
)
んでゐたのでございませう」
銭形平次捕物控:265 美しき鎌いたち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“損”の意味
《名詞》
(ソン、連濁:ゾン)損失。不利益。
(ソン、連濁:ゾン)労力が無駄になること。
(出典:Wiktionary)
損
常用漢字
小5
部首:⼿
13画
“損”を含む語句
仕損
見損
破損
損傷
死損
出来損
書損
損害
大損
射損
欠損
損所
遣損
出損
毀損
損料
損耗
取損
骨折損
水損
...