提携ていけい)” の例文
彼は信長の妹むことして、信長には誰よりも愛されていたことを知っている。——しかも信長とはどうしても心から提携ていけいできない性格だった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
将来の連絡れんらく提携ていけいのために非常にいいのではないかと考え、そういうことにプログラムを組んでおきました。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
提携ていけい三五載さんごさい、日に用ゐてかつて離れず。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
蜀が一部の地を割いて曹操に与え魏蜀提携ていけいして呉へ南下して来たら、呉は立ち所に、四分五裂の敗を喫し、ふたたび長江に覇を載せてさかのぼることはできないでしょう
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……いささか烏滸おこなりとも存じましたが、将来、わが小寺家と荒木家とは、同じ麾下と、同じ目的のために、一心提携ていけいいたして参らねばならないことでもあり、旁〻かたがた、帰国の途中
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むすび、また両家の円満な提携ていけいこそ、室町将軍家の命脈をたもつためにも、万全の計と信じておられた細川どののことゆえ、おもてをおかして、幾たびか義昭公を忠諫ちゅうかんされたものかと考えられまする
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秀吉は、この一会見に、上杉家との提携ていけいを固め、北陸の将来に、うごかない基盤をすえた。いや、帰するところ、この一行動もまた、徳川牽制けんせいの“先手取せんてとり”の一石いっせきを打ったものといってよい。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「織田家と提携ていけいしないか」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)