“提婆品”の読み方と例文
読み方割合
だいばぼん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おのれは猶かつ提婆品だいばぼんを繰りかへし/\読み居たるか、其読続き我が口頭に今も途絶えず上り来れり。(明治二十五年五月「国会」)
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
法華経提婆品だいばぼんには、釈尊が自分の生涯の深刻な敵であった提婆達多だいばだったに、自分に敵であった縁によって将来自分同様な人格完成の見込みのあることを証明されております。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
しかしそう云う微妙音びみょうおんはアメリカ文明の渡来と共に、永久に穢土えどをあとにしてしまった。今も四人の所化しょけは勿論、近眼鏡きんがんきょうをかけた住職は国定教科書を諳誦あんしょうするように提婆品だいばぼんか何かを読み上げている。
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)