控制こうせい)” の例文
ややもすればはやり勝ちな、一党の客気かっき控制こうせいして、おもむろに機の熟するのを待っただけでも、並大抵なみたいていな骨折りではない。しかも讐家しゅうかの放った細作さいさくは、絶えず彼の身辺をうかがっている。
或日の大石内蔵助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しからばすなわち万一の変あるも控制こうせいやすしと、帝けいこたえたまわく、燕王は骨肉至親なり、何ぞこれに及ぶことあらんやと。敬曰く、ずい文揚広ぶんようこうは父子にあらずやと。敬の言実に然り。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
が、官僚はイツでも保守的であって、放縦危激な民論を控制こうせいし調節するが常である。