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挿頭
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かんざし
ふりがな文庫
“
挿頭
(
かんざし
)” の例文
と言うより
身震
(
みぶるい
)
せしが、
俯伏
(
うつむけ
)
にゆらめく
挿頭
(
かんざし
)
、真白き
頸
(
うなじ
)
、手と手の間を抜けつ、
潜
(
くぐ
)
りつ、前髪ばらりとこぼれたるが
仰
(
の
)
けざまに倒れかかれる、
裳
(
もすそ
)
蹴返し
踵
(
かかと
)
を空に、下着の
紅
(
くれない
)
宙を飛びて
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今度
(
このたび
)
はいうべき事も
予
(
かね
)
て用意して、じれッたそうに
挿頭
(
かんざし
)
で髪を
掻
(
か
)
きながら、漸くの
思
(
おもい
)
で
間隙
(
すき
)
を見附け、「公債は今
幾何
(
いくら
)
なの?」と
嘴
(
くちばし
)
を
挿
(
は
)
さんでみれば、さて我ながら唐突千万! 無理では無いが
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“挿頭”の解説
挿頭(かざし)とは上古の日本人が神事に際して髪や冠に挿した草花のこと。
儀式によって使用する草花に違いがあり、多少は個人の趣味志向が反映されるがあくまで装身具とは違う儀礼の道具である。
生花のほかに絹糸細工や金銀細工の造花を使い、現在の宮中行事でも銀細工のものを使用する。
(出典:Wikipedia)
挿
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“挿”で始まる語句
挿
挿絵
挿画
挿入
挿話
挿花
挿櫛
挿木
挿込
挿毛