手込てごみ)” の例文
仮令たとえそういう者があるにもせよ、何故左様な暴な事を士族体の者が致したら、此の方へ届けん、自身手込てごみに打擲するという事はない、人をつてえ事はない
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
破りてあけなば隨分容易にあくべきなれど假令たとへ奉行職の者なりとも他人ひとの所持品の錠前ぢやうまへ手込てごみに破る事はならず因て故意々々わざ/\鐵物屋かなものや呼出よびいだしてあけさせられたるなり是奉行職を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
巡「また左様そう云う悪い者があったら手込てごみに谷川へ打込む事はならぬ、すぐ派出もるものじゃから訴えなければならんに、手込てごめにする事はない、なぜ届けいでんのじゃ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
開き七八人の惡漢わるものども破落々々ばら/\其所へ馳出かけいだし女を逃すな擔引ひつかつげと追取卷に女房も今は何とも絶體絶命ぜつたいぜつめい如何に此身が女なりとて非道ひだう手込てごみになるべきやと用意の懷劔くわいけん拔放ぬきはなち彼方此方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
他家よそには疳癪かんしゃくを起して、随分御新造様方を手込てごみになさるおうちさえ有りますじゃアございませんか
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)