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ふりがな文庫
“
手腕
(
しゅわん
)” の例文
青年は知識にも思慮にもまた
手腕
(
しゅわん
)
においても、まだまだ不足あるかわりに、ある命令のもとに仕事するときはもっとも熱してあたる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「
手腕
(
しゅわん
)
」があるといえば力量のある意味であります。それ故「
腕利
(
うできき
)
」とか「
腕揃
(
うでぞろい
)
」などという言葉も現れてきます。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
あまりうまいので、私はときどき自分が小説家たることを忘れて彼の
手腕
(
しゅわん
)
に
嫉妬
(
しっと
)
を感ずるほどだ。
地獄街道
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
武子台に難を避けた定公の身辺にまで
叛軍
(
はんぐん
)
の矢が
及
(
およ
)
ぶほど、一時は危かったが、孔子の適切な判断と指揮とによって
纔
(
わず
)
かに事無きを得た。子路はまた改めて師の実際家的
手腕
(
しゅわん
)
に敬服する。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
鯛なんて薬にしたくってもありゃしない。今日は露西亜文学の大当りだと赤シャツが野だに話している。あなたの
手腕
(
しゅわん
)
でゴルキなんですから、
私
(
わたし
)
なんぞがゴルキなのは仕方がありません。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
交通
(
こうつう
)
を開き事を
謀
(
はか
)
りたる者にて、
流石
(
さすが
)
は外交家の
手腕
(
しゅわん
)
を見るべし。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
日ごろそれほどその人の人格
手腕
(
しゅわん
)
に対し疑いを有したならば、何ゆえに
予
(
あらかじ
)
め警戒しなかったかと思えば、非難する人の人格そのものも
疑
(
うたが
)
わしくなる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「
手腕
(
しゅわん
)
」があるといえば力量のある意味であります。それ故「
腕利
(
うできき
)
」とか「
腕揃
(
うでぞろい
)
」などという言葉も現れてきます。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
そういって青竜王ならぬ一郎は、
卓越
(
たくえつ
)
した
手腕
(
しゅわん
)
を
自
(
みずか
)
ら惜し気もなく捨ててしまった。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかるになんぞ
図
(
はか
)
らん、開会の始めにあたり上院にその人ありと聞こえたルート氏が
座長
(
ざちょう
)
に
選
(
えら
)
ばれた。この人の
手腕
(
しゅわん
)
でも出席者の
昂奮
(
こうふん
)
を
撫
(
なだ
)
め得ないであろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
“手腕”の意味
《名詞》
手 腕(しゅわん)
手と腕。かいな。
腕前。技量。
(出典:Wiktionary)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
腕
常用漢字
中学
部首:⾁
12画
“手腕”で始まる語句
手腕家