感応寺かんおうじ)” の例文
旧字:感應寺
谷中やなか感応寺かんおうじきたはなれて二ちょうあまり、茅葺かやぶきのきこけつささやかな住居すまいながら垣根かきねからんだ夕顔ゆうがおしろく、四五つぼばかりのにわぱいびるがままの秋草あきぐさみだれて、尾花おばなかくれた女郎花おみなえし
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
早く良人うちのひとが愈〻御用いひつかつたと笑ひ顔して帰つて来られゝばよい、類の少い仕事だけに是非為て見たい受け合つて見たい、慾徳は何でも関はぬ、谷中やなか感応寺かんおうじの五重塔は川越の源太が作り居つた
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)