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悉
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つ
ふりがな文庫
“
悉
(
つ
)” の例文
本来この筆記は単に記憶に存したる事実を思い出ずるまゝに語りしものなれば、
恰
(
あたか
)
も一場の談話にして、
固
(
もと
)
より事の詳細を
悉
(
つ
)
くしたるに
非
(
あら
)
ず。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
本来この筆記は単に記憶に存したる事実を思い出ずるまゝに語りしものなれば、
恰
(
あたか
)
も一場の談話にして、
固
(
もと
)
より事の詳細を
悉
(
つ
)
くしたるに
非
(
あら
)
ず。
福翁自伝:01 〔慶應義塾の社中にては〕
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
……さて満月さんをお引取りになりましてからの大尽さまのお心づくしというものは、それはそれは心にも言葉にも
悉
(
つ
)
くされる事では御座いませなんだ。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その中に亀多く居るを見てこれを食い
悉
(
つ
)
くそうとした
爾時
(
そのとき
)
亀高声に
喚
(
さけ
)
んでわれらをただ食うとは卑劣じゃ、まず汝と
競駈
(
かけくらべ
)
して亀が劣ったら汝に食わりょうというと
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
説いて委曲を
悉
(
つ
)
くす事能わず、研究またすこぶる不十分で、後の訂正増補を要すること少くなかったにかかわらず、幸いに読者諸君の甚大なる注意を促すことを得て
特殊部落ということについて:まず部落としての集団的取扱いを廃せよ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
▼ もっと見る
器量、不器量、好き嫌い、
粋無粋
(
すいぶすい
)
の
数
(
かず
)
を
悉
(
つ
)
くして千差万別と云っても差支えないくらいである。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
病気の治療も同様に、内科、外科、耳鼻科、皮膚科、眼科、歯科と数を
悉
(
つ
)
くして研究を競わせているではないか。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
銀波、銀砂に
列
(
つら
)
なる千古の名松は、清光の
裡
(
うち
)
に風姿を
悉
(
つ
)
くして、
宛然
(
えんぜん
)
、名工の
墨技
(
ぼくぎ
)
の
天籟
(
てんらい
)
を帯びたるが如し。行く事一里、漁村
浜崎
(
はまさき
)
を過ぎて興
尚
(
なお
)
尽きず。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
なほ六美女は当時十八歳なりしが、かねてより六字の
名号
(
みょうごう
)
を紙に写すこと三万葉に及びしを、当来の参集に
頒
(
わか
)
ちしに、三日に足らずして
悉
(
つ
)
くせりといふ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
悉
漢検準1級
部首:⼼
11画
“悉”を含む語句
悉皆
知悉
悉達多
悉達
悉知
悉々
悉達太子
悉皆成仏
悉檀
悉多太子
詳悉
悉皆屋
悉曇
草木国土悉皆成仏
竝波悉林
蘇悉地経
瞿摩悉達
衆怨悉退散
衆病悉除
皆悉
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