怪光かいこう)” の例文
なるほど、らんらんと怪光かいこうをはなった大きな酒だるほどのものが、ぐんぐん近づいて来る。これを見てはのんき者のポコちゃんもあわてないではいられない。
宇宙の迷子 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おさらほどもある、大きな二つの目が、怪光かいこうをはなって、賢二君を、じっと、みつめました。
鉄塔の怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
オーロラの怪光かいこういろど北極ほっきょく、ペンギンちょうのいる南極なんきょく、そこは、ふだん人間にんげんかげない。
台風の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と八方にげながら、その怪光かいこうをすかしてみると、独楽の持ち手はまぎれもない鞍馬くらま竹童ちくどう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同時にかれの手は早くもポケットの懐剣かいけんにかかるやいなや、怪光かいこう一せん、するどくホーベスの横腹よこはらをさした。ホーベスは、びょうぶをたおしたように、ばったり地上にたおれた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)