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うらみごと
ふりがな文庫
“
怨言
(
うらみごと
)” の例文
怨言
(
うらみごと
)
のありたけを言いつづけたけれど、千代子は
父
(
とう
)
さんに目っかって叱られたからと、出放題の言訳をして、その後は何と言われても一緒に夜道は歩かなかった。
心づくし
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
然しその本人も、この頃では、生活費を送つてやらない爲め、頻りに
怨言
(
うらみごと
)
や罵倒の意を反對に送つて來てゐたが、それも來なくなつたほど、現在の樣子は分らない。
泡鳴五部作:03 放浪
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
怨言
(
うらみごと
)
まじりに心配して訊くので、母親も返事を否むわけにも行かず、折々考えるようにしながら
狂乱
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
震災後の
流行
(
はやり
)
言葉で、「この際」ぜいたくをいうなと拒まれたのを根にもって、つんとして見せたが、自分でも子供らしい
怨言
(
うらみごと
)
だと気がついて、たちまち口辺に微笑を浮べ
遺産
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
「お千代様、さぞ泣いたでございましょうねえ。……いずれ、
返書
(
かえし
)
で、
怨言
(
うらみごと
)
を……」
甲州鎮撫隊
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
それは一
応
(
おう
)
尤
(
もっと
)
もなる
怨言
(
うらみごと
)
であれど、
神界
(
しんかい
)
には
神界
(
しんかい
)
の
掟
(
おきて
)
というものがあるのです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その、すさまじい行燈でさえが、
無聊
(
ぶりょう
)
と、冷遇と、閑却と、無視との間に、何か一応の
怨言
(
うらみごと
)
をさしはさんでみようとして、それで何を恐れてか、それを言い
煩
(
わずろ
)
うているほどに荒涼なこの一室。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“怨言”の意味
《名詞》
怨 言(えんげん)
怨みの言葉。
(出典:Wiktionary)
怨
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“怨”で始まる語句
怨
怨恨
怨霊
怨嗟
怨敵
怨念
怨靈
怨讐
怨鬼
怨魂