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思召
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おぼしめさ
も
分與へし所
數月無實の罪にて入
牢致し居し段
不便に
思召れ且つ至孝の者に付
苗字帶刀差許す樣領主へ仰付らる之に
依て村役の儀は前々之通り心得べし
手に入れんと
思召ば
欺すに
如なし是は私しに御任せ有るべしお梅に
篤と申
聞せ御心に隨ふ樣
得心致させ申べし先々
御刀は
御納め下されよと云ふを
幸ひに粂之進は刀を
思ふ事
貴賤上下の
差別はなきものにて
俚諺にも
燒野の
雉子夜の
鶴といひて
鳥類さへ親子の
恩愛には
變なし
忝なくも將軍家には天一坊は
實の御
愛息と
思召ばこそ
斯御心を