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心当
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こころあて
ふりがな文庫
“
心当
(
こころあて
)” の例文
旧字:
心當
それを聞いた相客は、恵慶の色紙は主人が誰にも見せない大切な秘蔵なのを知つてゐるので、別に
心当
(
こころあて
)
にもしなかつた。
茶話:10 昭和三(一九二八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
こうした妙な心持になって、
心当
(
こころあて
)
に我家の方角を見ていると、忽ち
礑
(
はた
)
と物に眼界を
鎖
(
とざ
)
された。見ると、汽車は
截割
(
たちわ
)
ったように急な土手下を行くのだ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
という委細の
談
(
はなし
)
を聞いて、何となく気が進んだので、考えて見る段になれば随分
頓興
(
とんきょう
)
で
物好
(
ものずき
)
なことだが、わざわざ教えられたその寺を
心当
(
こころあて
)
に山の中へ入り込んだのである。
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
もとより貧しき身なれども、母の好みにまかせ、
朝夕
(
あさゆふ
)
の食事をととのへすすむといへ共この
筍
(
たけのこ
)
はこまりはてけるが、(中略)
蓑笠
(
みのかさ
)
ひきかづき、二三丁ほど
有
(
ある
)
所
(
ところ
)
の、藪を
心当
(
こころあて
)
に
行
(
ゆき
)
ける。
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
“心”で始まる語句
心
心配
心地
心持
心算
心細
心得
心底
心臓
心許