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微赤
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うすあか
ふりがな文庫
“
微赤
(
うすあか
)” の例文
車の
轍
(
わだち
)
に傷めつけられた路は一条
微赤
(
うすあか
)
い線をつけていた。その路は爪さきあがりになっていた。高い林の梢の上に
微
(
かすか
)
な風の音がしていた。
殺神記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
夜
晩
(
おそ
)
くなって船は土手に沿うて進んでいた。宙は倩娘のことが頭に一ぱいになっていて眠られないので、起きて船べりにもたれていた。
微赤
(
うすあか
)
い月が川にも土手の草の上にもあった。
倩娘
(新字新仮名)
/
陳玄祐
(著)
林の外側に並んだ幹には
残照
(
ゆうばえ
)
が映って、その光が
陽炎
(
かげろう
)
のように
微赤
(
うすあか
)
くちらちらとしていたが、中はもう霧がかかったように暗みかけていた。
太虚司法伝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
壑の
前方
(
むこう
)
の峰の凹みに陽が落ちかけていた。情熱のなくなったような冷たいその光が
微赤
(
うすあか
)
く
此方
(
こちら
)
の峰の一角を染めて、どこかで
老鶯
(
ろうおう
)
の声が聞えていた。
陳宝祠
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
女が小さなコップに半分ぐらい入れた
微赤
(
うすあか
)
い液体を盆に乗せて持って来ていた。女は
膝
(
ひざ
)
を流して坐っていた。
雑木林の中
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
微赤
(
うすあか
)
い月の光が
浅緑
(
あさみどり
)
をつけたばかりの
公孫樹
(
いちょう
)
の
木立
(
こだち
)
の間から
漏
(
も
)
れていた。
水魔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
“微”で始まる語句
微笑
微
微塵
微風
微行
微妙
微暗
微酔
微醺
微温