御年貢ごねんぐ)” の例文
もっとも牢名主へは其の前夜、明日あすは誰々が御年貢ごねんぐということを知らしたものでございます、そうすると牢名主の指図で、甲の者がおめしになります時は
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
もちなさらうと云思召おぼしめし成んと云ければ重四郎は否々いや/\その樣におなぶり成るゝな我等如き浪人らうにん者誰がむこに取ませう何樣どのやうな所でも先でいれてさへくれれば夫にいとひは御座らぬと云にお勇然樣さやうならば女はどうでもよいと仰しやいますか夫成ば只今一けん御座ります其家は間口まぐち十三間奧行おくゆき二十五間田地は十石三御年貢ごねんぐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
手前てめえおらア生れて此方こっち悪事を働いた覚えはえ、しっかりしろえ、舟乗稼業ふなのりかぎょう御年貢ごねんぐだ、旦那アまだ宜しゅうごぜえやす、どうぞ神様をお頼み申して下せえやし
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)