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往年
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おうねん
ふりがな文庫
“
往年
(
おうねん
)” の例文
あきらかに、師時親は、
往年
(
おうねん
)
の弟子正成が、築城に先だって、これへ見えないことを、不満としている
口吻
(
こうふん
)
であった。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
奈良は
奠都
(
てんと
)
千百年祭で、町は
球燈
(
きゅうとう
)
、見せ物、人の顔と声とで一ぱいであった。
往年
(
おうねん
)
泊
(
とま
)
った
猿沢池
(
さるさわのいけ
)
の三景楼に往ったら、主が
変
(
かわ
)
って、名も
新猫館
(
しんねこかん
)
と妙なものに
化
(
ば
)
けて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
もしまた、彼らが
往年
(
おうねん
)
の怨みをすてず、つらく
報
(
むく
)
いてきたらどうするか。ぜひもない。それまでのことである。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
諸国
(
しょこく
)
諸道
(
しょどう
)
からここに
雲集
(
うんしゅう
)
した人々は、あすの日を待ちかまえて、空を気にしたり、足ごしらえの
用意
(
ようい
)
をしたり、またはその日の
予想
(
よそう
)
や
往年
(
おうねん
)
の思い出ばなしなどで、どこの
宿屋
(
やどや
)
もすしづめのさわぎ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“往年”の意味
《名詞》
往 年(おうねん)
過ぎ去った昔。
(出典:Wiktionary)
往
常用漢字
小5
部首:⼻
8画
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
“往”で始まる語句
往
往来
往々
往來
往時
往生
往昔
往還
往復
往古