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引裂
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ひつさ
ふりがな文庫
“
引裂
(
ひつさ
)” の例文
と
婀娜
(
あだ
)
たる
聲
(
こゑ
)
、
障子
(
しやうじ
)
を
開
(
あ
)
けて
顏
(
かほ
)
を
出
(
だ
)
した、
水色
(
みづいろ
)
の
唐縮緬
(
たうちりめん
)
を
引裂
(
ひつさ
)
いたまゝの
襷
(
たすき
)
、
玉
(
たま
)
のやうな
腕
(
かひな
)
もあらはに、
蜘蛛
(
くも
)
の
圍
(
ゐ
)
を
絞
(
しぼ
)
つた
浴衣
(
ゆかた
)
、
帶
(
おび
)
は
占
(
し
)
めず、
細紐
(
ほそひも
)
の
態
(
なり
)
で
裾
(
すそ
)
を
端折
(
はしよ
)
つて、
布
(
ぬの
)
の
純白
(
じゆんぱく
)
なのを
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
出来るものならば、この天地を
引裂
(
ひつさ
)
いて、この世の中を闇にして、それで、自分も
真逆様
(
まつさかさま
)
にその暗い深い穴の中に落ちて行つたなら、
何
(
ど
)
んなに心地が
快
(
い
)
いだらうといふやうな浅ましい心が起る。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
裂
常用漢字
中学
部首:⾐
12画
“引裂”で始まる語句
引裂紙