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幾程
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いくら
ふりがな文庫
“
幾程
(
いくら
)” の例文
「実に面目は有りませんが、しかし
幾程
(
いくら
)
悔んでも出来た事は仕様が無いと思ッて今朝母親さんに
御風聴
(
ごふいちょう
)
申したが……叱られました」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「そうでございます。石垣苺と申して皆東京や横浜へ出ます。あんな口も碌に利けない草木を
瞞
(
だま
)
して毎年二千三千という金を揚げる家が
幾程
(
いくら
)
もありますよ」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
鹽「誠に
草鞋喰
(
わらじくい
)
と云うものは悪いものでな、其の癖山道は歩きつけていたが、
平地
(
ひらち
)
は
却
(
かえ
)
って
草臥
(
くたびれ
)
るというのは何ういうものだろう、これ/\女中、これから大宮宿までは
幾程
(
いくら
)
あるな」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「何ですとえ、
幾程
(
いくら
)
苦しいと云ッて課長さんの
所
(
とこ
)
へは
往
(
い
)
けないとえ。まだお前さんはそんな気楽な事を言てお
出
(
い
)
でなさるのかえ」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
フウ、『ナショナル』の『フォース』、『ナショナル』の『フォース』と言えば、なかなか
難
(
むつか
)
しい書物だ、男子でも
読
(
よめ
)
ない者は
幾程
(
いくら
)
も有る。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
仮令
(
たとひ
)
良人に
恕
(
ゆる
)
し難き大失策があつても、基督の精神を以て其の罪を
恕
(
ゆる
)
す、と夫人の理想はまア出たいのであるが、
一
(
ひ
)
ト
抱
(
かゝへ
)
あれど柳は柳哉、
幾程
(
いくら
)
基督の精神を持つてゐる令夫人でも
未亡人と人道問題
(新字旧仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
程
常用漢字
小5
部首:⽲
12画
“幾”で始まる語句
幾度
幾
幾何
幾歳
幾日
幾人
幾許
幾年
幾個
幾干