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まぼろ
ふりがな文庫
“
幻
(
まぼろ
)” の例文
または自分の想像した通り
幻
(
まぼろ
)
しに似た糸のようなものが、二人にも見えない縁となって、彼らを
冥々
(
めいめい
)
のうちに
繋
(
つな
)
ぎ合せているものか。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ちらりとお母さんの笑顔が
幻
(
まぼろ
)
しに見えたかと思うとぱっとしてその影は何処へか消えてしまいました。
迷い路
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
幻
(
まぼろ
)
しが殊に楽しかったと見えて、話は
御伽
(
おとぎ
)
の本の絵にも残り、また諸国には鼠の隠れ里の
故跡
(
こせき
)
は
爰
(
ここ
)
だと称して、耳を地面につけて聴くと、米
搗
(
つ
)
く
臼
(
うす
)
の音がきこえると謂った
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
夢で見たもの
幻
(
まぼろ
)
しで感動したことが、強く残っていなければ神の像は描かれぬ如く、かつてある日の物の哀れというものが、自然に我手を役してその面影を再現させようとしたのが
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
稀
(
まれ
)
には
幻
(
まぼろ
)
しに見たと称する者が、だんだんと新たな信仰の形を作って行ったが、普通の場合には毎年の季節風物、その中でもこういう生物の自然の動作によって、端的に神の来格を推測していた。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
数々の
幻
(
まぼろ
)
しを積み重ねたのも自然であった。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“幻”の意味
《名詞》
(まぼろし)実体がないのに実在するように見えること。
(まぼろし)すぐ消える儚いもの。
(まぼろし)実在するかどうか確認されていないもの。
(出典:Wiktionary)
幻
常用漢字
中学
部首:⼳
4画
“幻”を含む語句
幻想
幻影
幻像
幻覚
夢幻
幻燈
幻象
幻想的
幻滅
幻術
幻術師
幻想曲
幻視
幻景
幻化
幻暈
幻想家
幻術者
幻翳
幻覺
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