“故跡”の読み方と例文
読み方割合
こせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのまぼろしが殊に楽しかったと見えて、話は御伽おとぎの本の絵にも残り、また諸国には鼠の隠れ里の故跡こせきここだと称して、耳を地面につけて聴くと、米うすの音がきこえると謂った
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
北国は申すに及ばず、東は関東の各地から、西は中国四国の方々の田舎いなかに、この尼が巡遊したと伝うる故跡こせきは数多く、たいていは樹をえ神を祭り時としてはつかを築き石を建てている。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)