“帚(はうき)” の例文
婢(こしもと)をして帚(はうき)に燭(ひとも)し炬(たいまつ)の如(ごと)くにして偏(あまね)く見(み)せしむ。令史(れいし)慌(あわ)て惑(まど)ひて、傍(かたはら)にあり合(あ)ふ大(おほい)なる甕(かめ)の中(なか)に匐隱(はひかく)れぬ。須臾(しばらく)して妻(つま)はや馬(うま)に乘(の)りてゆらりと手綱(たづな)を掻繰(かいく)るに、帚(はうき)は燃(も)したり、婢(こしもと)の乘(の)るべきものなし。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
帚(はうき)で掃くやうにして追ひ立てられた時のことを思ひ出した。
赤蛙 (新字旧仮名) / 島木健作(著)