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差足
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さしあし
ふりがな文庫
“
差足
(
さしあし
)” の例文
彼女は、広い廊下を
抜足
(
ぬきあし
)
差足
(
さしあし
)
、まるで彼女自身が、何かの怨霊ででもある様に、音もなく、奥へ奥へと進んで行った。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
しかしちょうどその時には、彼は何もそんなに、
抜足
(
ぬきあし
)
差足
(
さしあし
)
で行く必要はなかったのです。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
その
寂寞
(
せきばく
)
を
破
(
やぶ
)
る、
跫音
(
あしおと
)
が高いので、
夜更
(
よふけ
)
に
里人
(
さとびと
)
の
懐疑
(
うたがい
)
を受けはしないかという懸念から、
誰
(
たれ
)
も
咎
(
とが
)
めはせぬのに、
抜足
(
ぬきあし
)
、
差足
(
さしあし
)
、音は立てまいと思うほど、なお
下駄
(
げた
)
の
響
(
ひびき
)
が胸を打って、耳を
貫
(
つらぬ
)
く。
星あかり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其
(
そ
)
の
寂寞
(
せきばく
)
を
破
(
やぶ
)
る、
跫音
(
あしおと
)
が
高
(
たか
)
いので、
夜更
(
よふけ
)
に
里人
(
さとびと
)
の
懷疑
(
うたがひ
)
を
受
(
う
)
けはしないかといふ
懸念
(
けねん
)
から、
誰
(
たれ
)
も
咎
(
とが
)
めはせぬのに、
拔足
(
ぬきあし
)
、
差足
(
さしあし
)
、
音
(
おと
)
は
立
(
た
)
てまいと
思
(
おも
)
ふほど、なほ
下駄
(
げた
)
の
響
(
ひゞき
)
が
胸
(
むね
)
を
打
(
う
)
つて、
耳
(
みゝ
)
を
貫
(
つらぬ
)
く。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“差足”で始まる語句
差足抜足