いわお)” の例文
登らんとするいわお梯子ていしに、自然の枕木を敷いて、踏み心地よき幾級のかいを、山霊さんれいたまものと甲野さんは息を切らしてのぼって行く。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と見ると海岸の小高い丘に、いわおのようにいかめしい、一宇の別荘が立っていたが、そこの石垣にとりわけ大きく、例の十文字が記されてあった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)