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山鶯
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やまうぐいす
ふりがな文庫
“
山鶯
(
やまうぐいす
)” の例文
その日が来たら秀吉に暇をねがって、せめて人命を終る前の一年なりとも、高野にのぼって
山鶯
(
やまうぐいす
)
の声でも聞きたいものと念願していたからである。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山鶯
(
やまうぐいす
)
だの、
閑古鳥
(
かんこどり
)
だのの元気よく
囀
(
さえず
)
ることといったら! すこし僕は考えごとがあるんだから
黙
(
だま
)
っていてくれないかなあ、と
癇癪
(
かんしゃく
)
を起したくなる位です。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
もとより人里には遠く、街道
端
(
はず
)
れの事なれば、旅の者の
往来
(
ゆきき
)
は無し。ただ
孵化
(
かえ
)
り立の
蝉
(
せみ
)
が弱々しく鳴くのと、
山鶯
(
やまうぐいす
)
の
旬
(
しゅん
)
脱
(
はず
)
れに啼くのとが、
断
(
き
)
れつ続きつ聴えるばかり。
怪異黒姫おろし
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
もはや、
温暖
(
あたたか
)
い雨は幾たびとなく木曾の奥地をも通り過ぎて行ったころである。
山鶯
(
やまうぐいす
)
もしきりになく。五平が
贄川
(
にえがわ
)
での再会を約して別れて行った後、半蔵はひとり歌書などを読みちらした。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
鶯
漢検準1級
部首:⿃
21画
“山”で始まる語句
山
山家
山路
山羊
山茶花
山間
山中
山谷
山毛欅
山車