“尺魔(せきま)” の例文
文三は吻(ほっ)と一息、寸善尺魔(せきま)の世の習い、またもや御意の変らぬ内にと、挨拶(あいさつ)も匆々(そこそこ)に起ッて坐敷を立出で二三歩すると、後(うしろ)の方(かた)でお政がさも聞えよがしの独語(ひとりごと)
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
破(やぶ)る寸善(すんぜん)尺魔(せきま)の俚言(ことわざ)むべなる哉大藤武左衞門の女兒(むすめ)お光は孝行の徳(とく)は孤(こ)ならず隣家(となり)の老婆(らうば)が婚姻(こんいん)の事如斯と徇(ふれ)歩行(あるく)より思はぬ事の起りて喜ぶ幸ひも今ふり變(かは)る災禍(わざはひ)の素(もと)を如何と尋るに此裏長家の家主を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)