トップ
>
小細工
>
こざいく
ふりがな文庫
“
小細工
(
こざいく
)” の例文
はじめから、そのつもりで両方が
虎視眈々
(
こしたんたん
)
、何か「きっかけ」を作ろうとしてあがきもがいた
揚句
(
あげく
)
の果の、ぎごちないぶざまな
小細工
(
こざいく
)
に違いないのだ。
チャンス
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
彼の
英邁
(
えいまい
)
奇行は道具立ての
小細工
(
こざいく
)
たるを見て
可笑
(
おか
)
しくなった。彼はその知れる限りの最美を尽しておらぬ。むしろ彼の最悪の行儀をなしていたのである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
かりにできたところで、それは
小細工
(
こざいく
)
というもんだ。そんな小細工をするよりか、
与
(
あた
)
えられた立場をそのまますなおに受け取って、それを生かす
工夫
(
くふう
)
をしたらどうだ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
こんなやり方では出して貰へないことがよく
解
(
わか
)
つたゞらうね。私は
小細工
(
こざいく
)
は大嫌ひだよ。殊に子供がするなんて。計略は
効目
(
きゝめ
)
のないことを、私はお前に教へてやらねばならない。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
壁を破ったり、根太をはがしたり、
小細工
(
こざいく
)
をしないで、何の痕跡も残さず、堂々と出入り出来る箇所があるのです。エドガア・ポオの小説にね、『盗まれた手紙』というのがある。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
得
(
え
)
ず右の女と
夫婦
(
ふうふ
)
になり
小細工
(
こざいく
)
などして
暮
(
くら
)
せしに
生質
(
せいしつ
)
器用
(
きよう
)
にて學問も出來其上
醫道
(
いだう
)
の
心懸
(
こゝろがけ
)
も有りし
故
(
ゆゑ
)
森通仙
(
もりつうせん
)
と改名し
外科
(
げくわ
)
を
專
(
もつぱ
)
らとして
傍
(
かたは
)
ら賣藥を
鬻
(
ひさ
)
ぎ不自由もなく世を送りし中女子一人を
儲
(
まう
)
け名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
下手な
小細工
(
こざいく
)
をしたって仕様が無いと思って、「まっすぐに、ここさ来た」と本当の事を言ったのですが、嫁は別にそれを気にとめる様子も無く、あたらしい
薪
(
まき
)
を二本、炉にくべて
嘘
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
しかし、それは一種の
小細工
(
こざいく
)
だ。そういう小細工はやらないほうがいい。やはり塾生を愛することだよ。塾生の良心をね。その愛さえあれは、塾堂はつぶれても、塾はどこかで生きる。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
“小細工”の意味
《名詞》
ちょっとした細工。細かい細工。
根本的なことを考えないようなつまらない策略。
(出典:Wiktionary)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
工
常用漢字
小2
部首:⼯
3画
“小細”で始まる語句
小細水
小細々々