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小盥
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こだらい
ふりがな文庫
“
小盥
(
こだらい
)” の例文
土間の中の
異
(
ことな
)
った方で音がしたと思うと、若僧は別の口から土間へ下りて、
小盥
(
こだらい
)
へ水を汲んで持って来た。
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
それから戸板で担ぎこまれたお祖父さん、裏のさかな屋の女房、露次ぐちにあった
棗
(
なつめ
)
の樹、幾つもの研石や
半揷
(
はんぞう
)
や
小盥
(
こだらい
)
のある仕事場、みんなはっきりと眼にうかんできた。
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
敷居際に
蹲
(
つくば
)
った捨吉が、肩のあたりに千草色の
古股引
(
ふるももひき
)
、
垢
(
あか
)
じみた
尻切半纏
(
しりきりばんてん
)
、よれよれの三尺、
胞衣
(
えな
)
かと
怪
(
あやし
)
まれる帽を
冠
(
かぶ
)
って、
手拭
(
てぬぐい
)
を首に巻き、引出し附のがたがた箱と、
海鼠形
(
なまこなり
)
の
小盥
(
こだらい
)
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一向平気の十兵衛笑って、病人あしらいにされるまでのことはない、手拭だけを絞ってもらえば顔も一人で洗うたが好い気持じゃ、と
箍
(
たが
)
の
緩
(
ゆる
)
みし
小盥
(
こだらい
)
にみずから水を汲み取りて
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
盥
漢検1級
部首:⽫
16画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父