“半揷”の読み方と例文
読み方割合
はんぞう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は水のんである半揷はんぞうを置き直し、房楊子を使いながら、ここが勝手の土間だったと思い、慌てて首を振り、眼をそむけた。
ちいさこべ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一人の女は、半揷はんぞうの湯をたらいいで、助手に手伝わせながら首を洗っていた。洗ってしまうとそれを首板の上へ載せて次へ廻す。もう一人の女がそれを受け取って髪を結い直す。
かわやへはいっているとき窓から西瓜すいかを投げ入れたのと、酔って寝ている枕許まくらもと半揷はんぞうを置いて、起きると水をかぶるような仕掛けをこしらえたときだ
評釈勘忍記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)