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小枕
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こまくら
ふりがな文庫
“
小枕
(
こまくら
)” の例文
殿の
御物
(
おもの
)
はますます増長し、
小枕
(
こまくら
)
ほどになったことで、あおのけに寝た腹の上に、ふぐりが大々と盛りあがり、石灯籠の子持笠のように見えた。
玉取物語
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
妻のお政はすやすやと寝入り、その
傍
(
そば
)
に
二歳
(
ふたつ
)
になる
助
(
たすく
)
がその顔を
小枕
(
こまくら
)
に押着けて愛らしい手を母の
腮
(
あご
)
の下に遠慮なく突込んでいる。お政の顔色の悪さ。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
その女は
綺麗
(
きれい
)
な、ちりめんの
小枕
(
こまくら
)
に絹糸の房の垂れている、きじ塗りの
船底枕
(
ふなぞこまくら
)
をわきによせながら、
花莚
(
はなござ
)
の上へ座ったままでいった。そばには大きな猫がいた。
旧聞日本橋:18 神田附木店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
の二種として、これを結ぶに必要なるは、先づ
髷形
(
わげがた
)
と
髢
(
かもじ
)
となり。髢にたぼみの
小枕
(
こまくら
)
あり。
鬢
(
びん
)
みの、
横
(
よこ
)
みの、
懸
(
かけ
)
みの、根かもじ、横毛といふあり、ばら毛といふあり。
当世女装一斑
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
高い縁から突落されて、
笄
(
こうがい
)
落し、
小枕
(
こまくら
)
落し……
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
(
笄
(
こうがい
)
落し
小枕
(
こまくら
)
落し……)
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小枕
(
こまくら
)
落し
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
枕
常用漢字
中学
部首:⽊
8画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父