小伝馬町こでんまちょう)” の例文
私の生れたうまや新道、または、小伝馬町こでんまちょう大伝馬おおでんま町、馬喰ばくろ町、鞍掛橋くらかけばし旅籠はたご町などは、旧江戸宿しゅく伝馬てんま駅送に関係がある名です。
竹造を養生所へ帰らせた去定は、登を伴れて伝通院の前まで歩き、そこで辻駕籠つじかごをひろって、小伝馬町こでんまちょうへゆけと命じた。
この店は馬喰町四丁目でしたが、後には小伝馬町こでんまちょう引移ひきうつして、飾提灯かざりちょうちん即ち盆提灯や鬼灯提燈ほおずきちょうちんを造った。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
朝の巳刻よつ頃でございますが、向うから友之助が余程の重罪を犯したものと見えて、引廻しになってまいります様子、これは友之助の罪状がきまって、小伝馬町こでんまちょうの牢屋の裏門を立出たちい
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
小伝馬町こでんまちょう三丁目のうなぎやは(近三きんさん)明治廿四、五年ごろまであったと思います。
店の先へ出張って客引をつとめるやり方は以前と変らない、電車通りへ出ると、東京着物市場がある、所謂いわゆる柳原通りは洋服屋だが、この市場は和服を主としている、それから小伝馬町こでんまちょう
小伝馬町こでんまちょうの丸屋長次郎のところへ嫁入りしてしまったそうじゃございませんか
大蒜にんにくの花、銅版画は司馬江漢しばこうかんの水道橋の新緑、その紅と金、小林清親こばやしきよちかの横浜何番館、そうして私たちの「パンの会」、永代の一銭蒸汽と吊橋、小伝馬町こでんまちょうは江戸の白い並倉ならびぐらと新しい東京の西洋料理店レストオラン
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)