尊大そんだい)” の例文
『エヘン!』と一つ咳拂せきばらひして、ねずみ尊大そんだいかまへて、『諸君しよくんよろしいか?もつと乾燥無味かんさうむみなものはこれです、まァだまつてたまへ、諸君しよくん! ...
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
これはわざと尊大そんだいぶってしたことか、たぶん、しんまいの影を、永劫えいごうじぶんに頭のあがらぬものにしておくつもりか、どちらかなのでしょう。
すぐにその態度が変わり昨日きのうまで同僚どうりょう交際であった者を急に見下したり、にわかに傲慢ごうまん尊大そんだいになる場合も僕はしばしば見た。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
あの人はひどい人で、それに尊大そんだいぶつてゐてらない干渉ばかしするのでございます。私たちの髮を切つてしまつたり、儉約の爲めに、使へもしない縫針や絲をよこしたりいたしました。
更にわれ等が持て剰すのは、いたずらに伝統の儀礼法式に拘泥し、固陋ころう尊大そんだい、何等精神的の新事実に興味を感ずることを知らざる人達である。物理的心霊現象ならば、あるいは彼等に向くかも知れぬ。
これはただ感情かんじょうの上のことで、べつだん尊大そんだいぶるわけではないのだが。どうもわたしは、きみがわたしのことをおまえというのを、ゆるすわけにいかないのだ。