“対(むかひ)” の例文
旧字:對
坦々たる古道の尽くるあたり、荊棘(けいきよく)路を塞(ふさ)ぎたる原野に対(むかひ)て、これが開拓を勤むる勇猛の徒を貶(けな)す者は怯(きよう)に非(あ)らずむば惰なり。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
訳者は今の日本詩壇に対(むかひ)て、専(もつぱ)らこれに則(のつと)れと云ふ者にあらず、素性の然らしむる処か、訳者の同情は寧(むし)ろ高踏派の上に在り、はたまたダンヌンチオ、オオバネルの詩に注げり。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)