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対向
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さしむかい
ふりがな文庫
“
対向
(
さしむかい
)” の例文
旧字:
對向
まだ
慾
(
よく
)
の言えば、お
前
(
ま
)
んとお孝と
対向
(
さしむかい
)
で、
一猪口
(
ひとちょこ
)
飲
(
や
)
る処をですだ、敷居の外からでも
可
(
え
)
い、見ていたいものですだ。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「は、」と、
答
(
いらえ
)
をし、大人しやかな小間使は、今座に直った勇美子と
対向
(
さしむかい
)
に、
紅革
(
べにかわ
)
の
蒲団
(
ふとん
)
を直して
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
医師
(
せんせい
)
は亭主関白といった足取、深更に及んでも、夜中でも、その段は一切
頓着
(
とんじゃく
)
なく、どしどしと廊下を踏んで、やがて
対向
(
さしむかい
)
になる時、
傍
(
かたわら
)
の玄関の壁越に
凄
(
すさま
)
じい
鼾
(
いびき
)
を聞いて
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其奴
(
そいつ
)
の
間夫
(
まぶ
)
だか、田楽だか、
頤髯
(
あごひげ
)
の
凄
(
すさ
)
まじい赤ら顔の五十男が、時々長火鉢の前に
大胡坐
(
おおあぐら
)
で、右の叔母さんと
対向
(
さしむかい
)
になると、茶棚
傍
(
わき
)
の柱の下に、櫛巻の姉さんが、
棒縞
(
ぼうじま
)
のおさすり着もの
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
巡査と
対向
(
さしむかい
)
に立ったのなんぞ、誰も
立停
(
たちど
)
まって聞くものは無い。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“対向”の意味
《名詞》
対 向 (たいこう)
互いに向き合うこと。
(出典:Wiktionary)
対
常用漢字
小3
部首:⼨
7画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“対”で始まる語句
対
対手
対峙
対岸
対馬
対蹠的
対蹠
対坐
対照
対句