寒念仏かんねんぶつ)” の例文
我が家に江戸にたとせたるぼくあり。かれがかたりしに、江戸に寒念仏かんねんぶつとて寒行かんぎやうをする道心者だうしんじやあり、寒三十日をかぎりて毎夜鈴が森千ぢゆにいたり刑死けいし回向ゑかうをなす。
寒念仏かんねんぶつ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
かゝる僧なれば年毎としごと寒念仏かんねんぶつぎやうをつとめ、无言むごんはせざるゆゑ夜毎よごとに念仏してかねうちならし、ものにまゐりしかへるさ二夜に一度はかのはしに立て年頃おぼれしゝたる者の回向ゑかうをなししに