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家守
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やもり
ふりがな文庫
“
家守
(
やもり
)” の例文
新しい家には、気味のわるい大蜘蛛も
家守
(
やもり
)
もゐなかつた。その代り、近くに水田や竹藪が多いせゐで、じつに蚊が多かつた。
少年
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
「あの人は物の
汚點
(
しみ
)
か
家守
(
やもり
)
見たいな人で、何處に居るかわかりやしません。鐵砲は撃てさうもないが、下手人の姿くらゐは見て居るでせうよ」
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あの人雨に濡れるのに、大急ぎで外へ飛び出して、石柱にぴったりと
家守
(
やもり
)
のようにくっついて、あの自動車をいつまでも恨めしそうに見送っていたわ。
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
人夫たちはベンゲット山腹五千
呎
(
フィート
)
の絶壁をジグザグに登りながら作業しなければならず、スコールが来ると忽ち山崩れや地滑りが起って、谷底の岩の上へ
家守
(
やもり
)
のようにたたき潰された。
わが町
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
とろ/\と
睡
(
ねむ
)
つて
覚
(
さ
)
めれば、
犬
(
いぬ
)
が
来
(
き
)
てぺろ/\と
嘗
(
な
)
めて
居
(
ゐ
)
る……
胴中
(
どうなか
)
を
蛇
(
へび
)
が
巻
(
ま
)
く、
今
(
いま
)
穴
(
あな
)
を
出
(
で
)
たらしい
家守
(
やもり
)
が
来
(
き
)
て
鼻
(
はな
)
の
上
(
うへ
)
を
縦
(
たて
)
にのたくる……やがては
作者
(
さくしや
)
の
身躰
(
からだ
)
を
襲
(
おそ
)
ふて、
手
(
て
)
をゆすぶる
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
薄ガラスの
家守
(
やもり
)
の腹は
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
縁側の左手には、
湯殿
(
ゆどの
)
や台所があつて、そこは南方の特産物である巨大な蜘蛛や、おびただしい
家守
(
やもり
)
などの出没する場所——いやむしろ、定住地の観があつた。
少年
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
守
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“家守”で始まる語句
家守某