“やもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
守宮66.7%
壁虎12.0%
家守8.0%
宮守6.7%
屋守6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その街角へ現われて街灯の下へ辿たどりつくと、まるで自分がうるんだ灯にすがりついた守宮やもりででもあるような頓狂とんきょうな淋しさが湧いてきた。
小さな部屋 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
というのは、蛇ばかりでなく、人形の腹には壁虎やもりが一匹やっぱり釘づけになって生きている。よっぽど執念ぶかい奴の仕業しわざに相違ありませんね
半七捕物帳:43 柳原堤の女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「あの人は物の汚點しみ家守やもり見たいな人で、何處に居るかわかりやしません。鐵砲は撃てさうもないが、下手人の姿くらゐは見て居るでせうよ」
夏の夜、まどの外にいつも青蝿のジイジイという悠長な叫びを聞くが、これはきっと宮守やもりに食われたのだろう。わたしは前には一向そんなことに気を留めなかった。
兎と猫 (新字新仮名) / 魯迅(著)
屋守やもりのように塀板へひらみついて、じっと首を垂れ乍ら、ころころと足元の小石にいたずらをしていたが、突然クスクスと笑い出したかと思うと、吐き出すように言った。
流行暗殺節 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)