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屋守
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やもり
ふりがな文庫
“
屋守
(
やもり
)” の例文
厠
(
かわや
)
のはどうにもならないが、梯子段の近辺は手すりにのぼった。窓の近くは窓にのぼり、欄間に手をかけて
屋守
(
やもり
)
の這うかたちでした。
旧聞日本橋:07 テンコツさん一家
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
屋守
(
やもり
)
のように塀板へ
平
(
ひら
)
みついて、じっと首を垂れ乍ら、ころころと足元の小石にいたずらをしていたが、突然クスクスと笑い出したかと思うと、吐き出すように言った。
流行暗殺節
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
塀へ
屋守
(
やもり
)
のやうにへばり着く八五郎の肩を踏んで、平次は塀越しに外を眺めてをりましたが、やがて靜かに降りると、ポンポンと八五郎の肩のあたりを拂ひながら言ふのです。
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そのために、元来は美しかるべき手全体が
屋守
(
やもり
)
のような感じを与えた。
理想の女
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
これは後でわかつた事ですが、駒吉の熊五郎は
狙
(
ねら
)
ひをつけた大家へ晝のうち
紛
(
まぎ
)
れ込み、得意の忍術で物の蔭や壁際に
屋守
(
やもり
)
のやうにへばり附いて、夜更けを待つて仕事をするのでした。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
守
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“屋”で始まる語句
屋
屋根
屋敷
屋外
屋内
屋根瓦
屋形
屋上
屋台
屋形船