宝船たからぶね)” の例文
御神酒徳利おみきどっくりに差す飾り物で、竹を縦に細かく裂いて、平たく模様風に結んだものであります。よく宝船たからぶね宝珠玉ほうしゅのたまなどを現しますが、巧みな技なのに驚きます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
毎年まいねんこのは、お宝船たからぶねや、餅玉もちだまむすびつける小判こばんをこうしてってあるくのでありました。
金銀小判 (新字新仮名) / 小川未明(著)
来たるべき一年間の出来事をぼくするためか、あるいはまた過ぎた年の厄払やくばらいのためか、正月の二日に、宝船たからぶねまくらの下に敷き、めでたき初夢を結ぶことは、わが国古来の習俗で
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
右の方から宝船たからぶね(ウーイ、ウーイ)……
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それと同じく宝船たからぶねまくらの下に敷いて眠っても、ただ欲張よくばり考えで眠れば、よし宝船を夢みても遠い沖を帆走ほばしる光景を見たり、あるいはかえって宝船の難破を見たりするであろう。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
宝船たからぶね以上の夢見る秘訣ひけつ
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)