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孔雀石
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くじゃくいし
ふりがな文庫
“
孔雀石
(
くじゃくいし
)” の例文
硫黄
(
いおう
)
を燃せばちょっと
眼
(
め
)
のくるっとするような
紫
(
むらさき
)
いろの焔をあげる。それから
銅
(
どう
)
を
灼
(
や
)
くときは
孔雀石
(
くじゃくいし
)
のような明るい青い火をつくる。
学者アラムハラドの見た着物
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その間も、師の
蒲衣子
(
ほいし
)
は一言も口をきかず、鮮緑の
孔雀石
(
くじゃくいし
)
を一つ
掌
(
てのひら
)
にのせて、深い
歓
(
よろこ
)
びを
湛
(
たた
)
えた穏やかな
眼差
(
まなざし
)
で、じっとそれを見つめていた。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
吐いてゐたかなしい地面が今は平らな平らな波一つ立たないまっ青な湖水の面に変りその湖水はどこまでつづくのかはては
孔雀石
(
くじゃくいし
)
の色に何条もの美しい
縞
(
しま
)
になり
ひかりの素足
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
たちまち、一人の女の眼が、
孔雀石
(
くじゃくいし
)
の粉を薄くつけた顔が、ほっそりした身体つきが、彼に
馴染
(
なじみ
)
のしぐさと共に
懐
(
なつ
)
かしい
体臭
(
たいしゅう
)
まで
伴
(
ともな
)
って眼前に現れて来た。ああ懐かしい、と思う。
木乃伊
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
向
(
むこ
)
うの海が
孔雀石
(
くじゃくいし
)
いろと
暗
(
くら
)
い
藍
(
あい
)
いろと
縞
(
しま
)
になっているその
堺
(
さかい
)
のあたりでどうもすきとおった風どもが波のために少しゆれながらぐるっと
集
(
あつま
)
って私からとって行ったきれぎれの
語
(
ことば
)
を
サガレンと八月
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“孔雀石”の解説
孔雀石(くじゃくいし、en: malachite、マラカイト)は、緑色の単斜晶系の鉱物で、もっとも一般的な銅の二次鉱物である。
(出典:Wikipedia)
孔
常用漢字
中学
部首:⼦
4画
雀
漢検準1級
部首:⾫
11画
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
“孔雀”で始まる語句
孔雀
孔雀草
孔雀明王
孔雀長屋
孔雀玉
孔雀坐
孔雀経
孔雀氏
孔雀色
孔雀明王像