子等こども)” の例文
ゆえにこれを改めて「汝らは友を敵に交付わたして掠奪かすめに逢わしむ、しかして彼ら(友)の子等こどもは目つぶるべし」と訳する学者がある。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
うりめば子等こども思ほゆ、くりめば況してしぬばゆ、何処いづくよりきたりしものぞ、眼交まなかひにもとなかかりて、安寝やすいさぬ」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
◯五節は言う「友を交付わたして掠奪かすめわしむる者はその子等こどもの目つぶるべし」と。ヨブが三友人に向って、余をくるしむる汝らはその子等の眼潰るるのむくいに会うべしと告げたというのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
なお此処ここに、「富人とみびといへ子等こどもの着る身無みなくたし棄つらむ絹綿らはも」(巻五・九〇〇)、「麁妙あらたへ布衣ぬのぎぬをだに着せがてに斯くや歎かむむすべを無み」(同・九〇一)という歌もあるが
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)