子孫のち)” の例文
かれ阿曇の連等は、その綿津見の神の子宇都志日金拆うつしひがなさくの命の子孫のちなり。その底筒の男の命、中筒の男の命、上筒の男の命三柱の神は、すみの三前の大神一四なり。
父親は太郎からそれを聞いて、「他よりあらわれなば、この家をもたやされん、みおやため子孫のちの為には、不孝の子一人おしからじ、あすは訴えでよ」と云って大宮司だいぐじもとへ訴えさした。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
日来ひごろ一七一まうをもぬかざるが、何のむくいにてかう良からぬ心や出できぬらん。一七二ほかよりあらはれなば此の家をもたやされん。みおやの為子孫のちの為には、不孝の子一人惜しからじ。
五二百姓おたからつとめてたなつものを出し、工匠等たくみらつとめてこれを助け、商賈あきびとつとめてこれかよはし、おのれおのれが五三なりをさめ家を富まして、みおやを祭り子孫のちはかる外、人たるもの何をかさん。ことわざにもいへり。