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妻女
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さいじょ
ふりがな文庫
“
妻女
(
さいじょ
)” の例文
「某家では、板女が衣類を持って逃げようとするところを知って、
妻女
(
さいじょ
)
が
長刀
(
なぎなた
)
を持って切りかけると、
壁厨
(
おしいれ
)
の戸板へ引附いて消えてしまった」
女賊記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
しかも
菊之丞
(
きくのじょう
)
の冷たいむくろを
安置
(
あんち
)
した八
畳
(
じょう
)
の
間
(
ま
)
には、
妻女
(
さいじょ
)
のおむらさえ
入
(
い
)
れないおせんがただ
一人
(
ひとり
)
、
首
(
くび
)
を
垂
(
た
)
れたまま、
黙然
(
もくねん
)
と
膝
(
ひざ
)
の
上
(
うえ
)
を
見詰
(
みつ
)
めていた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
親戚の
妻女
(
さいじょ
)
だれかれも
通夜
(
つや
)
に来てくれた。
平生
(
へいぜい
)
愛想笑いをする癖が、悔やみ言葉の間に出るのをしいてかみ殺すのが苦しそうであった。近所の者のこの際の無駄話は実にいやであった。
奈々子
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
十余人の者は
某
(
ある
)
足軽の家に集まったが、そこには盗賊の入った形跡はなかった。小柄なそこの
妻女
(
さいじょ
)
は玄関の口に立って
知己
(
しりあい
)
の人と話していた。
女賊記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
おせんはもう一
度
(
ど
)
、
白粉刷毛
(
おしろいばけ
)
を
手
(
て
)
に
把
(
と
)
った。と、
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
から
聞
(
きこ
)
えて
来
(
き
)
たのは、
妻女
(
さいじょ
)
のおむらの
声
(
こえ
)
だった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
“妻女”の意味
《名詞》
妻と娘。
(出典:Wiktionary)
妻
常用漢字
小5
部首:⼥
8画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“妻女”で始まる語句
妻女山