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妙計
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めうけい
聞中に此方は
莞爾笑ひ出し聞了つては横手を
拍ち成程々々
奇々妙計必ず當るに相違なし夫なら直に金の
算段。
但し僕をその
小言の前に降参するものと思ふべからず。僕には
室生の
苦手なる議論を吹つかける
妙計あり。
天忠が拾上げ養育なし
奉つり其後
當所美濃國常樂院へ
轉住の頃も
伴なひ奉つりたれば御
成長は
美濃國と申立なば
誰有て知者あらじ然すれば紀州の
調べも平野村の
糺も無して事の
破る
氣遣なし此儀如何にと申ければ三人は
感じ入
誠に古今の
妙計と一同是に同じける此時常樂院また申けるは今天一を