奇観きくわん)” の例文
旧字:奇觀
外套ぐわいたう日蔭町物ひかげちやうもの茶羅紗ちやらしやかへしたやうな、おもいボテ/\したのを着て、現金げんきんでなくちやかんよとなどゝ絶叫ぜつけうするさまは、得易えやすからざる奇観きくわんであつたらうとおもはれる
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
唐土もろこしと日本とをおつからめて火井のさい第一といふべし、是を見たる事越遊の一奇観きくわんなり。唐土に火井のる所北の蜀地しよくちしよくす、日の本の火井も北の越後に在り、自然しぜん地勢ちせいによるやらん。
唐土もろこしと日本とをおつからめて火井のさい第一といふべし、是を見たる事越遊の一奇観きくわんなり。唐土に火井のる所北の蜀地しよくちしよくす、日の本の火井も北の越後に在り、自然しぜん地勢ちせいによるやらん。
雪国にうまれたる目にさへその奇観きくわんことばにはつくしがたし。