“天道樣（てんたうさま）” の例文
新字：天道様
天道樣（てんたうさま）は是（ぜ）か非（ひ）かなどゝいふ事（こと）が、私（わたし）の生意氣（なまいき）の心（こゝろ）からばかりでは有（あり）ますまい、必（かなら）ず、屹度（きつと）、何方（どなた）のお口（くち）からも洩（も）れずには居（を）りますまい、私（わたし）は自分（じぶん）に少（すこ）しも惡（わる）い事（こと）は無（な）い
この子 (旧字旧仮名) ／ 樋口一葉(著)
「それに、あの妹のお京といふのがあんまり綺麗過ぎますよ。妹だか女房だか知らないが、日中は二人家の中に引つ込んだ切り、滅多なことぢや天道樣（てんたうさま）の下に顏も出さねえ」
銭形平次捕物控：080 捕物仁義 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)
お天道樣（てんたうさま）、何分（なにぶん）お頼（たの）み申（まを）しますぜ、やあお天道樣（てんたうさま）といや降（ふ）ることは／＼。
雪の翼 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花(著)
天道樣（てんたうさま）の膝の上
牧羊神 (旧字旧仮名) ／ 上田敏(著)
「馬鹿だなア、附き合へつて言へば、飮むことだと思つてやがる。染吉殺しはまだ目鼻もつかないぢやないか。明日の天道樣（てんたうさま）の出る前に、もう少し當つて置き度いところがあるんだ」
銭形平次捕物控：141 二枚の小判 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)
天道樣（てんたうさま）の膝の上
牧羊神 (旧字旧仮名) ／ 上田敏(著)
「それから、天道樣（てんたうさま）は無駄には光らない、つて言つたやうで」
銭形平次捕物控：151 お銀お玉 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)