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大胡座
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おおあぐら
ふりがな文庫
“
大胡座
(
おおあぐら
)” の例文
その向うには何でも
適中
(
あた
)
るという評判の足
萎
(
な
)
え
和尚
(
おしょう
)
さんが、丸々と肥った
身体
(
からだ
)
に、浴衣がけの
大胡座
(
おおあぐら
)
で
筮竹
(
ぜいちく
)
を
斜
(
しゃ
)
に構えて、大きな眼玉を
剥
(
む
)
いていた。
いなか、の、じけん
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
親父は
大胡座
(
おおあぐら
)
を掻いて女のお酌で酒を飲みながら猿面なぞと言って女と二人で声を立てて笑う、それが
癪
(
しゃく
)
に障ったのはむりもないと私にも考えられたが
父の出郷
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
その助五郎が
明治湯
(
めいじゆ
)
の流し場に
大胡座
(
おおあぐら
)
をかいて、二の腕へ
刺
(
ほ
)
った自慢の天狗の面を
豆絞
(
まめしぼ
)
りで擦りながら、さっきから兎のように聞き耳を立てているんだから事は穏かでない。
助五郎余罪
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
と治平は
真青
(
まっさお
)
になりブル/\慄え出すを見て、ガラリと鞄を
投
(
ほう
)
り出し、どたアりと
大胡座
(
おおあぐら
)
をかいて、
隠
(
かくし
)
からハンケーチを
取出
(
とりいだ
)
し、チンと
涕
(
はな
)
をかんで物をも云わず巻煙草に火を移し
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
鉄は土間に
大胡座
(
おおあぐら
)
をかいて、精一杯の啖呵を切るのです。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
と毛むくじゃらの
大胡座
(
おおあぐら
)
を掻く。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見るからに血色のいい
禿頭
(
はげあたま
)
の大入道で、澄夫の膳の向うに
大胡座
(
おおあぐら
)
をかいた武者振は堂々たるものであったが、袴の腰板を尻の下に敷いているので、花嫁の初枝が気が附くと真赤になって下を向いた。
笑う唖女
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
主人
(
あるじ
)
は
大胡座
(
おおあぐら
)
で、落着澄まし
女客
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
胡
漢検準1級
部首:⾁
9画
座
常用漢字
小6
部首:⼴
10画
“大胡”で始まる語句
大胡坐
大胡